今週のトルコリラはどう動いたか

トルコリラの週間の値動きを解説します

カン・チュンドさんはピクテに謝罪すべき3

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からの転載

またまた追記です。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)で、ショートタームMMF EURでの運用が0%なのは、ファンドの構成上、こちらも投資対象ですが、超低金利で信託報酬を払うとマイナスになるから、資産を振り分けていないだけです。つまりピクテは信託報酬で稼ぐことよりファンドの成績の方を優先しているということです。これでカン・チュンドさんは、ピクテの印象を悪くしているから謝れと言ってることが理解できたと思います。

ショートタームMMF EURの説明ですが、まずショートタームは短期の期間、MMFはマネー・マーケット・ファンドと短期の債券で運用するファンドのことで、EURはユーロとEUの通貨です。つまりユーロ建ての短期債のファンドということです。ユーロ建てだと信託報酬で赤字になることは確実です。

手数料の二重取りは、はっきり言ってないです。あったら金融庁が大騒ぎして、是正させています。

毎月分配型も元本の取り崩しはしていません。収益以上の分配は、利益調整金という過去の利益分を取り崩しをしているだけで、ファンドの元本自体は取り崩していません。各ファンドごとに外部監査役が居て不正行為は行えないようになっていて、発覚すれば金融庁から重い処分を受けるので、リスクを冒してまで元本の取り崩しまでしないようになっています。

グレーゾーンは、グレーゾーン自体あるかわからず、どういう取引をグレーと言っているかわからないので、今のところ何も言えず、ただ話自体信用はしていません。

 

カンおじさんは、謝罪しないし、良くて記事削除ぐらいでしょう。ピクテだって相手にしていないから、自分もこれ以上要求しません。

2020年1月第二週

トルコ中銀は予想通り利下げを行いましたが、利下げ幅が市場予想の0.5%を上回る0.75%で政策金利は年11.25%になりました。この利下げ幅を大幅と思うか小幅と思うかで市場は別れましたが、小幅と思う側が多く、トルコリラは上昇しました。しかし、翌日から下げに転じて、大幅な上昇を見込めない流れになっています。

 

市場予想が低い理由

 

トルコ中銀は積極的な大幅利下げを行ってきて、今回も2%を超えなくても最低1%以上の利下げは行いそうでした。しかしトルコ中銀には大幅に利下げを行えない理由がありました。それはトルコのインフレ率が年11%台と依然高く、大幅利下げは実質マイナス金利になります。市場関係者はトルコ中銀が実質マイナス金利にならないよう、今回の利下げ幅を抑えてくると想定していて、市場予想が今回は低くなりました。トルコ中銀は、今後も利下げを行うとの声明を発表していますが、エルドアン大統領の圧力で次回も利下げを行う可能性は高いです。

 

来週はどう動くか?

 

来週のトルコリラですが、経済指標の発表もなく、主要通貨の変動に合わせた動きになりそうです。予想レンジは18円40銭~18円90銭と予想します。

2020年1月第一週

アメリカとイランの戦争が始まって、18円を割るかと思われたトルコリラ円ですが、イランからの報復が小規模に留まり、アメリカとイランが戦争状態にならないとわかり急速に円安に転じました。9日には18円60銭台を回復し、19円台を目指す状態になっています。

 

イランからの報復が小規模な理由

 

戦争を期待した人にはがっかりしたイランの攻撃ですが、自分的にはイラクの基地が攻撃されるのは予想通りでした。しかしドローンを使わなかったのはがっかりです。単純にイラク国内に爆弾を積めるような大きなドローンを持ち込めなかったのが、理由の一つです。それでも大規模なロケット弾攻撃はできたわけで、それすらできなかったのは、経済制裁で資金不足のイランには大量のロケット弾を確保できなくて、あえて腰が引けた攻撃になりました。

 

アメリカもイランも戦争は望んでいない

 

イラクの基地攻撃でアメリカが報復を行わなかった理由ですが、報復をしてもイランが降参するわけもなく、逆に報復をしない方が、イランが自制すると判断して、アメリカは報復をしませんでした。アメリカもイランも軍事費の増大は避けたいところで、両者の思惑が一致しての停戦でした。

 

トルコにはやばい流れ

 

アメリカとイランの争いが収まって急騰し始めたトルコリラですが、今度はリビアでトルコはロシアと対立する流れができていて、トルコリラが反転して下げる可能性が出てきました。トルコはリビアの暫定政府側を支援し、ロシアは反政府組織側を支援しての代理戦争状態になっています。ロシアが本格的に反政府側を支援して、トルコが泥沼状態に陥る可能性が高くなっています。アメリカはトルコを助けませんから、リビア派兵でトルコリラが今後下げる可能性が大きいです。

 

来週はどう動くか?

 

来週のトルコリラは、16日にトルコ中銀の政策金利発表があり、今度こそ金利が10%を割りそうです。リビア派兵がすんなり決まるほどエルドアン大統領の権限が強く、中銀も圧力で利下げをするのは確実で、大統領の要望通り金利を一桁にするのではないかと思われます。過去の利下げでも上昇しているトルコリラですが、今度は下げる可能性もあり、どう動くか予想しづらいです。予想レンジとしては18円10銭~19円10銭と予想してみます。

 

 

 

 

 

2019年12月第五週

今週のトルコリラは、年末に向けてのポジション調整が進んでいたおかげで、昨年のようなフラッシュクラッシュが起きずに終わりました。しかし、中東情勢の悪化でトルコリラが継続して売られる事態になりました。

 

アメリカがイランの軍事司令官を殺害

 

3日未明、アメリカがイラクのバクダット国際空港付近で、イランの革命防衛隊のソレイマム司令官をドローンによるミサイル攻撃で暗殺したと報道。これによりアメリカとイランが戦争状態になるのではとの思惑で、主要通貨が軒並み円に対して売られました。トルコリラも同じように売られて。18円付近まで値下がりしました。ただすぐには戦争にならないので売り一巡後は様子見の売買になっています。

 

アメリカとイランは戦争にならない

 

アメリカはイラク戦争で勝利したとはいえ、多大な犠牲を出して逆にイランを助ける形になり、イラク戦争は事実上の失敗でした。その後のオバマ政権でのシリアへの攻撃を止めたのも、このイラク戦争での失敗が影響しています。トランプ政権になってシリアへのミサイル攻撃や、イラクからのシリア領内への侵入はありますが、本格的な戦争は仕掛けようとはしていません。イランへのミサイル攻撃も無意味だと判断してやめていますから、戦争まで行かないと考えていいでしょう。今回のドローンからのミサイル攻撃はあくまでもけん制の意味で、本格的な武力攻撃は行う気はないとの態度です。

 

トルコリラは下げる材料が多い

 

来週のトルコリラの動きですが、18円台を維持できないと思っていた方がいいでしょう。中東情勢の悪化で原油価格が上昇中で、原油高がトルコ経済を悪化させることが確実で、トルコはイランを支援するから、アメリカからの制裁が行われやすく、リビア派兵も決まりますから、悪材料だらけで売りが入りやすい状況です。悪材料が出尽くすまでトルコリラの買いは見送るべきです。来週の予想レンジは17円70銭~18円30銭と予想します。

2019年12月第四週

今週のトルコリラは最後になってまたエルドアン大統領が面倒をことをしてくれました。その面倒なこととはトルコ軍のリビア派兵で、トルコがリビア内戦に参戦することでシリアで起きている状態がリビアでも起こることになります。このリビア派兵の報道でトルコリラは一時急落して、トルコリラの下値不安が再燃しそうな感じになってきました。

 

リビア派兵はまだ決まっていない

 

リビア派兵ですが、エルドアン大統領が送ると言っているだけで、まだトルコ議会から承認されていなくて、議会の審議待ちとなっています。しかしエルドアン大統領の強権で、リビア派兵はほぼ確実と言っていいでしょう。エルドアン大統領が派兵を決断した理由ですが、リビアの暫定政府側がトルコに派兵を要請をして、武装勢力リビア国民軍の掃討の支援をして欲しいとエルドアン大統領に頼んだのが一番の理由です。トルコにしてみれば、地理的にリビアとの繋がりが大事で、その繫がりを強化するためにリビア暫定政府に軍事協力を惜しまないところです。まだ派兵が決まっていないため、為替レートの下げはまだ小さく、本格的に派兵が決まったらどうなるかが難しいところです。

 

ロシアなどは武装勢力側を支援

 

リビア派兵には国家の複雑な事情が絡み合っていて、国連は暫定政府、ロシアやアラブ側は武装勢力とか、アフリカやヨーロッパ側はそれぞれどちらかを支援とトルコはトルコは武装勢力側を支援する国家との関係悪化が見込まれて、特にロシア側と関係悪化が問題になってきます。さらに紛争拡大を好まないアメリカ側の制裁が本格化しそうで、トルコリラには不利な条件が多くなっています。

 

来週のトルコリラはどう動くか?

 

来週のトルコリラは、リビア派兵による関係悪化などの不安材料目白押しで、来週も下げトレンドが継続しそうで、薄商いを狙った売りが入りそうで、下げ幅が拡大しそうです。予想レンジとしては16円90銭~18円60銭を予想してみます。

2019年12月第三週

今週のトルコリラは、まともな状態になってきたという感じです。高金利という魅力で買われていた通貨が、利下げをしても下がらず経済的に魅力ができたのかと言えばそうでもない状態でしたから、下がらないのがおかしいくらいでした。ただ下がってきたのは利下げの影響というよりも国外の情勢が悪化してきたからです。

 

トルコがアメリカの制裁に対抗処置を発表

 

15日にトルコのエルドアン大統領が、アメリカの制裁やオスマントルコ時代のアルメニア人殺害事件を虐殺認定する決議案に対抗して、トルコのインジルリク空軍基地を閉鎖する可能性があると発言。さらに必要とあればゴルジュク海軍基地の閉鎖もするとのことで、アメリカとの関係悪化がひどくなってきました。これに対してアメリカ側は、エスパー国防長官がNATOはトルコとの同盟関係を見直す必要があると逆にトルコを脅してきました。トルコは一応ロシアと仲良くしていますが、ロシアと関係が悪化した場合、トルコ1国でロシアと戦うことになり、トルコには困ったことになります。

 

制裁が現実化してきてトルコリラは下げ基調

 

トルコの反発でアメリカの制裁が実際に行われる可能性が高くなり、トルコ経済の悪化を予想してのトルコリラ売りが出て、トルコリラ円は18円50銭を割り込むほど売られます。19日にトルコ銀行調整監視機構(BDDK)がトルコの国内の金融機関に対して、非居住者と行う期間7日以内での為替スワップ取引自己資本の10%までと制限する通達をして、トルコリラが売られました。このスワップは交換という意味で、FXのスワップポイントとは意味合いが違ってきます。非居住者がトルコリラの売りを増やせないよう規制したのですが、却ってトルコリラが扱いづらくなり売りを誘う結果になりました。

 

来週はどう動くか

 

来週のトルコリラは、経済指標が無くアメリカの動向次第ですが、もう年末で制裁は今年中に行われそうになく週足のボリンジャーバンドは横ばいだから、下げても18円20銭台で止まりそうです。予想レンジとしては18円20銭~18円80銭を予想します。

2019年12月第二週

嵐の前の静けさのような感じで、政策金利発表を前にして動きが無かったトルコリラですが、政策金利発表後もそう大きく動かず、むしろ他の通貨に引っ張られての動きが大きかったです。

 政策金利は2%の引き下げに

 12日にトルコ中銀が政策金利を現状の14%から12%に引き下げると発表。2%と市場予想の1.5%よりも多く引き下げたが、市場では一時的に下げた後、主要通貨につられてトルコリラは買われました。政策金利が二桁を割らなかったが、次の政策金利決定会合で二桁を割るのはほぼ確実と言っていいでしょう。

 注目は制裁が行わるか

 アメリカの下院がオスマントルコの時代に、トルコがアルメニア人を虐殺したと認定する決議案や、ロシアの地対空ミサイルの配備などでトルコに制裁を行おうとしていて、アメリカとトルコの関係悪化がまだ続いています。実際に制裁が行われるかですが、トランプ大統領が、トルコへの制裁を止めていて、それでいまだに制裁が行われない状態が続いていて、今後も行われない可能性が高いです。制裁を強行するメリットがアメリカには無く、仮に制裁をしてもトルコが折れる可能性が低く、制裁の効果を期待できない以上、制裁が行われることは無さそうです。

来週はどう動くか?

来週のトルコリラですが、月曜に失業率、金曜日に消費者信頼感指数の発表があります。しかしそのどちらもトルコリラを大きく動かす力はなく、主要通貨の動きに合わせて動く可能性が高いです。予想レンジとしては18円50銭~19円10銭と予想します。