今週のトルコリラはどう動いたか

トルコリラの週間の値動きを解説します

2020年1月第二週

トルコ中銀は予想通り利下げを行いましたが、利下げ幅が市場予想の0.5%を上回る0.75%で政策金利は年11.25%になりました。この利下げ幅を大幅と思うか小幅と思うかで市場は別れましたが、小幅と思う側が多く、トルコリラは上昇しました。しかし、翌日から下げに転じて、大幅な上昇を見込めない流れになっています。

 

市場予想が低い理由

 

トルコ中銀は積極的な大幅利下げを行ってきて、今回も2%を超えなくても最低1%以上の利下げは行いそうでした。しかしトルコ中銀には大幅に利下げを行えない理由がありました。それはトルコのインフレ率が年11%台と依然高く、大幅利下げは実質マイナス金利になります。市場関係者はトルコ中銀が実質マイナス金利にならないよう、今回の利下げ幅を抑えてくると想定していて、市場予想が今回は低くなりました。トルコ中銀は、今後も利下げを行うとの声明を発表していますが、エルドアン大統領の圧力で次回も利下げを行う可能性は高いです。

 

来週はどう動くか?

 

来週のトルコリラですが、経済指標の発表もなく、主要通貨の変動に合わせた動きになりそうです。予想レンジは18円40銭~18円90銭と予想します。