今週のトルコリラはどう動いたか

トルコリラの週間の値動きを解説します

2019年10月第一週

今週のトルコリラは、9月消費者物価指数が予想を下回ったけど、それを好感してトルコリラが買われましたが、すぐに売られて地合いに押されて下げていきました。材料出尽くし感で、トルコリラが買い続かず、次の政策金利発表まで軟調な地合いが続きそうです。

 

利下げの影響が出てインフレ率は悪化し始めている

 

9月消費者物価指数は前月比前年比とも予想を下回りましたが、数字的には前年より改善したけど前月よりは悪化しています。前月より悪化は利下げの影響で、インフレ率が上昇し始めていると考えられます。9月生産者物価指数も前年よりは良くなっていますが、前月比では悪化しています。インフレ率が悪化しているならば、次の金融政策決定会合で利上げがあると考えられますが、エルドアン大統領の圧力で次もまた利下げの可能性が高く、利下げになればインフレ率はさらに上昇するでしょう。

 

金利は一桁台まで下がる流れ

 

今月の24日にトルコ中銀の金融政策決定会合があって、政策金利が発表されます。この時に利下げが行われる可能性が高く、利上げはほぼ無くあっても据え置きぐらいです。ただ据え置きでもエルドアン大統領の強権発動で中央銀行総裁の解任になりそうですから、確実に利下げがあると思っていいでしょう。エルドアン大統領は、例えインフレが進もうと利下げをすればインフレがそのうち改善すると思っていますから、要求通り金利を一桁台まで下がるまで、トルコ中銀に圧力をかけて、その圧力にトルコ中銀が屈して利下げをすることになりそうです。

 

来週のトルコリラの予想

 

来週のトルコリラは、トルコリラを積極的に買う材料が無く、トレンド的には下げですが、主要通貨に合わせた値動きになりそうです。予想レンジとしては18円50銭~18円90銭と狭い範囲での値動きになりそうです。