今週のトルコリラはどう動いたか

トルコリラの週間の値動きを解説します

2019年12月第二週

嵐の前の静けさのような感じで、政策金利発表を前にして動きが無かったトルコリラですが、政策金利発表後もそう大きく動かず、むしろ他の通貨に引っ張られての動きが大きかったです。

 政策金利は2%の引き下げに

 12日にトルコ中銀が政策金利を現状の14%から12%に引き下げると発表。2%と市場予想の1.5%よりも多く引き下げたが、市場では一時的に下げた後、主要通貨につられてトルコリラは買われました。政策金利が二桁を割らなかったが、次の政策金利決定会合で二桁を割るのはほぼ確実と言っていいでしょう。

 注目は制裁が行わるか

 アメリカの下院がオスマントルコの時代に、トルコがアルメニア人を虐殺したと認定する決議案や、ロシアの地対空ミサイルの配備などでトルコに制裁を行おうとしていて、アメリカとトルコの関係悪化がまだ続いています。実際に制裁が行われるかですが、トランプ大統領が、トルコへの制裁を止めていて、それでいまだに制裁が行われない状態が続いていて、今後も行われない可能性が高いです。制裁を強行するメリットがアメリカには無く、仮に制裁をしてもトルコが折れる可能性が低く、制裁の効果を期待できない以上、制裁が行われることは無さそうです。

来週はどう動くか?

来週のトルコリラですが、月曜に失業率、金曜日に消費者信頼感指数の発表があります。しかしそのどちらもトルコリラを大きく動かす力はなく、主要通貨の動きに合わせて動く可能性が高いです。予想レンジとしては18円50銭~19円10銭と予想します。